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緑内障の手術〜1

緑内障の名医による手術方法について


 緑内障の主な原因は、角膜の表面部分を満たす房水がスムーズに排出されなくなり、眼球内の房水の量が増えて眼圧が上昇することによって起こります。

 現在、緑内障の治療薬として、眼圧をコントロールできる新薬が開発されていますが、慢性的な緑内障の場合においては、薬のみで進行を止めることは困難です。

 そうなると、あとは手術しかありません。慢性的な緑内障の手術には

 「レーザー繊維柱帯形成術」

 という方法があります。

 これは、隅角の先にあって目詰まりを起こしている繊維柱帯にレーザーを当てて、房水の流れをよくするものです。

 しかし、この手術の有効性は4割程度とされています。


 上記の「レーザー繊維柱帯形成術」で効果が出ない場合は、

 「隅角繊維柱帯切開術」

 あるいは

 「隅角繊維柱帯切除術」

 を行います。

 「隅角繊維柱帯切開術」は、繊維柱帯で目詰まりを起こしている一部を切り開き、房水の流れをよくする手術です。

 「隅角繊維柱帯切除術」は、虹彩の根元と繊維柱帯を切除して、房水のバイパスを作る手術です。

 いずれもの手術も、1週間から10日間の入院が必要です。

 現在、緑内障には最も有効な手術と言われているのは 「隅角繊維柱帯切除術」です。

 しかし手術後、切開して作ったバイパスの切開部分が癒着を起こし、塞がってしまうことがよくあります。こうなると再び眼圧が上昇して、再度手術ということも起きます。


緑内障を抗がん剤で防ぐ最新医療

 そのような中で最近、新たに開発されたのが緑内障に「抗がん剤」を使う新療法です。

 抗がん剤には、ご存知の通り細胞の増殖を抑制する働きがあります。そしてこの性質を利用して組織の癒着を防ごうというのです。


 現在、よく使われているのはMMC(マイトマイシンC)という抗がん剤です。この抗がん剤を切開した部分に微量を付着させ、一定の時間がたってから洗い流します。

 これにより癒着が起きにくくなり、慢性緑内障患者の8割以上の人が眼圧を基準内数値(10〜21ミリ)にまで下げることができるようになりました。

 気になる副作用ですが、抗がん剤は局所に微量を使うだけのため、とくに心配はありません。


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